白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

49 いつか返せる日まで

 小さなものはハンカチから髪飾り、中くらいのものにはブランケットやストールまで。
 また既製品とは思えないようなドレスやそれに合わせた小物たち。
 本当に嫁入り道具かと思うくらいのたくさんのものたちが贈り物の中には入っていた。

 しかもそのどれもが、おそらく貴族が使う中でも高級な類のものなのだろう。
 生地などの触り心地が、この男爵家にあるものとはまったく違う。

 本来ならばこういったものは、嫁側が持参するか、夫側が嫁となる者に用意してくれるのかもしれない。
 この殺風景で、よほど貴族の部屋とは思えないココにはこんなものなど一つもないけど。

「すごいですね! これだけでいくらするんでしょう」

 目を輝かせるミーアに、私は一人頭を抱えた。
 まさにその通りだわ。
 これだけで一体、いくらするのだろう。

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