白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。

51 選ぶべき未来

「分かってはいたけど、ダミアンがしていることがどれだけ酷い事なのかって、やっと理解できたの。たとえ政略結婚であったとしても、貴女は妻なのよ。それをアタシの気を引くためだけに貶めようだなんて」

 マリアンヌのために、というよりあれは性格の問題よね。
 前からあんな感じの人だったし。

 この相手がマリアンヌではなかったとしても、結局あの人は同じことをするだろう。
 
 自分にとって気に入った相手の気を引くためなら、私なんてどうでもいいのだもの。
 うん。性格は十分に悪いわよね。

 もっとも恋は盲目ですから?
 普通ならそんなことにすら気づかないんだろうけど。

 でもマリアンヌはそれに気づいてしまった。
 気づいたからこそ、それに加担する自分が許せないでいる。

 あれだけ好きだった人を……あれだけ好きだった自分の気持ちを疑うくらいに。

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