白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 こんな関係性ではなかったら、もっと仲良くなれたのかな。
 でも、どんな関係であっても本当にうれしい。

「私もマリアンヌ様が大切ですよ。あなたが泣いていたり元気がないと、私まで落ち込んでしまいますわ」
「もう……」
「あの人のことで私に気兼ねすることは何もないですよ。前にも言いましたが、少しも興味ないので。でも友達として言わせてもらえるなら、あんな男よりもっといい男がいると思うんですがねぇ」
「……アタシもそう思うわ。なんか、すごく好きなのに。どこまでも好きなのに。でも、それがどこかって言われたら、分からなくなっちゃった」

 痛々しいまでに泣きながら笑うマリアンヌの背中を、私はただ擦ることしか出来なかった。
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