白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「あなたはこの男爵家の侍女ではなく、マリアンヌ様の侍女なの?」

 私の問いに驚いたように瞳を大きくさせたあと、彼女はふわりとその表情を優しくさせる。

「はい。ここにいる侍女たちは皆、元いた屋敷よりマリアンヌ様についてきた者たちだけです」
「そうなの。でもそれなら良かったわ。みんなが味方なら、彼女も心強いでしょう」
「……そう願いたいです」
「大丈夫よ。マリアンヌ様は芯が強い人だもの。今は苦しくても、きっと自分の答えを見つけて、また前に進みだせるわ」
「……はい。わたくしどもも、そう思っております」

 やることだらけだけど、仕方ないわ。
 ミーアが道具屋には話をつけてくれていることだし。

 とりあえずブレイズに手紙書くかな。
 借りばっかりで嫌だけど、仕方ない。

 マリアンヌのためだものね。

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