白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 あの時は酷かったなぁ。
 子どもながらにそうした方がいいと判断して、ブレイズを引き渡してしまったものの、怪我は本当に酷いものだった。

 マトモに歩けなくて、家に着いたのは日が暮れた頃。
 心配した使用人たちに見つけてもらえて、おんぶされて帰ったんだっけ。

 当たり前のように父は大激怒していたし。
 ねずみの大量発生のせいだって言っても、始めは自業自得だって言い切って、無視していたし。

 その後、なんとか父に入れ知恵して、治療してもらえたから生き延びたけど、足は動かないわ、感染症を引き起こして高熱は出るわで、散々だったわね。

 しかも国に訴えて治療費も慰謝料もせしめたくせに、休んだ仕事の分は私の給与から天引きしてきたし。

 安定に、あの人は引くほどの悪人よね。

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