白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 それをそうかも、なんて言ってしまえる神経をむしろ疑うわ。

 義母は澄ました顔をしたままの私に余計に腹が立ったのか。自分の隣に座るダミアンの袖を掴んだ。
 そしてそのまま彼の顔を見上げ、私へのお小言をこれでもかというくらい大きな声でまくしたてる。

 正直、その言っている内容は昔から何も代わり映えはしない。
 私の愛想が悪い、顔も悪い、なぜ跡継ぎが生まれない、そして最後に結婚が間違っていたと締めくくる。

 よくこんな毎日同じコトを言い続けて飽きないものね。
 ある意味、そこだけは感心するわ。
 あー、でもこういうのを(ちまた)で言う、ボケてきたっていうことなのかしら。

「……」

 私は二人の会話を聞くこともなく、一人サクサクと食事を進めていく。
 焼きたてのパンも、具沢山のスープも温かいうちが一番美味しいのに、待つのは御免だ。

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