白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「あとで困って泣きついても、知らないからな」
「……」

 私はそれでも無言を貫く。
 金切り声で叫ぶ義母の後押しもあってか、何度も私に後悔するなよと、捨て台詞を投げかけながらも、ダミアンはその離婚届にサインをした。

 長かった。
 二度目の人生とはいえ、記憶は一度目からずっとある。
 そこから考えると、本当にここまでくるのに長かったわ。

 でもやっと一つ目。
 これで一つ目の目標が完了ね。

「ご記入ありがとうございます。では今すぐこの屋敷より、ご退出下さい」

 どこまでも晴れやかに笑う私に、二人は呆気にとられたような顔をしていた。
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