白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「やーだー、どうしようミーア。私、公爵家の人だとは思わなかったからイラっとして怒鳴っちゃった」
「えええ、えええ? えー、ホントに何なさってるんですか」
「わかんないよぉ」

 ただ驚いて大きな口を開けているミーアに、涙目になる私。
 父の手紙以上にコレは、爆弾なのかもしれない。

「と、とにかく中を確認してください」
「しなきゃダメ?」
「そ、それは公爵家からのですし。しないと後が怖いじゃないですか」
「それはそうだけど」

 散々一人唸り散らしたあと、観念した私は手紙を開封した。

 中身はどこかよくあるような文面だった。

 この前の広場でのお礼と、その際の話を聞きたいとのこと。
 そのため自宅に招待してもよいかという問い合わせだ。

「えー。お礼ぽいと言えばお礼っぽいけど。貴族って、その言葉に裏表があるかんじじゃない?」
「で、どっちなんでしょう」

 やだ、全然わかんない。
 むしろこれ、なんて返事を書くべきなのかしら。

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