白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 困ったなぁ。
 これ、父のトコに行くより前に処理しちゃいたいのに。
 
「あ! そーだ。マリアンヌ様にお返事書いてもらおう」
「え、いいんですか、それ。あの方は愛人様なんじゃ……」
「まぁ、そうなんだけどね。お友だちだから大丈夫」

 マリアンヌの話は一通りミーアにもしてあったけど、イマイチ信用してくれないのよね。
 
 ミーアの気持ちは分かる。
 いきなり本妻と愛人が手を組みましたなんて、あんまり聞いたこともないから。

 でも利害が一致しているから、裏切られることもないし。
 まだ貴族をよく知らない私には、本当に助かる。

「夜になったら向こうの侍女頭にこの手紙と私からの手紙を、マリアンヌに渡してもらうようお願い」
「はい、分かりました」
「でもあの騎士団長の手紙が本心だったら、ちょっと父を出し抜けるかもしれないわ」

 私がそう言いながら微笑むと、ミーアは心配そうに私と手紙を交互に見ていた。
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