恋愛Sim★comp
ほら!漫画だと、可愛い……現実ではありえない女の子との出逢いがあるだろ?
当然、言ってみた。
冷めた目で見て、ここは現実ですよ?だと?!
分かってる!!
だから、信用できないお前にこんなバカらしいことを言うんだ。
俺は、考え事をしながら角を曲がる。
当然、可愛い子がぶつかるわけが無い。まして、パンチラなんて無い。
そう、これが現実だ……。
商店街に出る。ここは、4つの学校区の中心。
はぁ……今日は、普通の日。制服着て来たらよかった。
一応は、進学校で有名な高校。
今日は、逃げるのが優先だったからな~。
手元に、財布と……中に諭吉さん一万円札があるだけマシか。
俺は、普通の男だ。
可愛い彼女だって欲しい。男子校じゃなければ!!
……いや、もうこの際だ!案が出なければ、BLにする!!
通りには、女子高生がかなりいる。が、えり好み♪
見ていて、ため息が出る。
だよな~~。綺麗な子は、彼氏付きだ。
さぁ、これが小説ならどうだ?
そうだな~。出会いは、落としたハンカチ……古いな。
携帯を拾うとか?
捜す女の子から電話がかかってきて、引渡しに喫茶店で待ち合わせ……
はぁ。妄想かよ……イタイな。
また他人のをパクルか?少しずつ……。
近くの小さな書店に、足を向けた。
そうだな、売れてなさそうな……クサイ台詞の詰まったのを現代風にアレンジしてみるか?
何か、楽しそうだ。
エロ関係ではないが、奥まった場所に入り込む。
うんうん、ほこりを被った明らかに売れ残りの本たち。
愛しているよ……君たちは、俺の恋人だ。
綺麗に、磨いてあげるからね♪
「はっ!バッカじゃないの?」
そう……この声が君だった。
君を見つけたんだ。奇跡だと、俺は断言するね。
そう、恋愛の神様が俺を気の毒に思って、愛の手を差し伸べたのさ。
くすくす……。逃がさない!必ず、手に入れる。
擬似恋愛を!いや、それ以上の心を。
手に入れたい。どんなことをしても!
普通ではない恋愛を、俺たちは繰り返す。
君は、俺を好きになってくれるかな?
未知数……