恋愛Sim★comp
「見たのか?お前、それ系の雑誌はもともと買わないだろ?」
そう……比名琴の噂のときだけに、こっそり買った。
嫉妬の男……醜い俺……ふふ……暗い俺なんて……
「幾久ぅ~~??しっかりしろ!!お前の嫌がる話をしちまうぞ?俺のイチャイチャ話だ。」
……トラのイチャイチャ……聞いたことなかったな。
人の話も聞かないから、嫌われるのかな……
「トラ!いいぞ、話せ。聞いてやる。お前の、イチャイチャ。ぜぇえ~~んぶ。言え……吐き出せ。」
「うわ~~ん。こんなの、幾久じゃねぇ~~!!」
俺に、どうしろと??
「トラ……俺たちの恋愛は、普通じゃない。普通なんか無い……それでいいと思っていた。いや、今も思うのだが……俺たちとトラや命たちの恋愛は、どこが違う?」
トラが表情を変え、咳払いをした。
「そうだな……。変わりは無いような気がする。ただ、命も俺も……普通だ。違うとすれば……仕事……かな?俺達は、今も学生。親のもとで、結婚も許してもらえるかの状態。お前達には、それが無い気がする。縛られること無く、自由な恋。なのに、心が線を引く。比名琴ちゃんは、お前の仕事の邪魔になりたくない……常に、そう言っていた。多分……お父さんと重ねたのかな?」
トラは、必死で言葉を捜す。俺に伝えようと……
「俺達は、自由の中で制限を味わう。大人が干渉する線だ……それを犯して、気持ちを確かめる。……文一は、振られて傷ついていた。癒してやりたい……愛しさに、触れ……止まらなかった。受け入れる文一に、我慢できない俺が憎くも……嬉しさと幸せに酔った。繋がる未来で、もっと……大切に出来たらと……」
「……そう……。トラ……その、興味が無いわけじゃない。ただ……二人をどう見ていいか……」
「知ってる。お前は、むっつりだね♪」
……。
妄想……のこと??
「ぶっ……あはっ……ぎゃははははは……くっ……苦しい。」
久々のトラの爆笑に、腹が立った。
「トラ、俺は……ちっくしょう~~!!」
トラの首を軽く絞めるように、揺すってみる。
「やめっ……冗談だって!苦しいぃ~~。」