恋愛Sim★comp
「あら、楽しそうですね。」
え?
「椎原さん??今日は、用はないはず……」
嶋関でも、しつこい電話の後で押しかけるのに……
「近くの作家さんの帰りです。これ、差し入れに。」と、お弁当屋の袋。
……。
気が利いてるのか??
嶋関の基準では計れない。
「ありがとうございます。」
「インターホン、壊れてるんじゃね?俺も、鳴らしたけど……」
あれ?問題は、そこ??
「おっと、文一との約束があるから行かないと。じゃ、幾久……間違いはするなよ?」
イジワルな顔……
間違い??
「先生、私は間違いもOKですよ?」
何が??
「お弁当は、次からいらないです。近所に、実家があって晩御飯はいつも……」
「解りました!でも、今日は一緒に食べませんか?」
あれ?自分のも数に入れてる??
「お茶も買ったので、座ってください。食べましょう?」
食べながら、目の前に半分近く見える胸に、何も感じなくなった。
俺は、おかしいのかな?
おかしいよな~~。大きな胸……白い肌。うぅ~~ん。比名琴は、どうだっけ……
普通か、少し大きいのかな?抱きしめただけで、胸の大きさまではなぁ~~。
「先生、何を考えてるんですか?」
「えっ??その、べ……べっ別に!!」
比名琴の胸を思い出していたなんて、変態だ……。
「先生のH……」
何で、解ったんだ??
「いいですよ……触っても……」と、胸元を持ち上げ……下着まで見える。
「椎原さん、スミマセンが……帰ってください。」
「……ふっ。冗談ですよぅ~~。もう帰ります。先生、駅の方向だけ教えてください。」
女性の考えることが分からない。
比名琴もそうだけど、この椎原さん……理解不能……
はぁ……ため息が出る。
外は、星が綺麗に輝いていた。
久々に星を見たな。
「あっ……」
ふらりと、バランスを崩したのか……椎原さんが俺にしがみついた。
「大丈夫?」
「はい。すみません……では、お邪魔しました。失礼します。」
ニッコリ……笑ったその笑顔に、寒気を感じたのは……何かを感じ取ったからかな?
嫌な予感がしていたのだろう……これも、漆黒の渦となるなんて……