この恋を執着愛と呼んでしまえば。
私が会話を終えたのを確認して、護くんが本間社長に「そろそろ行くわ」と話している。

先ほどの会話からしても、二人は知り合いのようで私はつい聞いてしまった。

「護くんと本間社長は知り合いなの?」

私の言葉に本間社長の表情は変わらなかったけれど、護くんの表情はほんの一瞬だけ嫌そうな顔に見えた気がした。

しかしすぐに笑顔に戻ったので、見間違いだったのだろうか。

「前からのちょっとした知り合い。知り合いの知り合いって感じかな」

「普通に知り合いって言ってくれても良いのに。相変わらず護は厳しいな」

仲良しのような会話なのに、どこか二人とも取り繕ったような笑顔が多すぎて不思議に思ってしまった。

それでも、仲が悪いとまでは感じなくて……少しだけの違和感を私に残した。
< 23 / 57 >

この作品をシェア

pagetop