この恋を執着愛と呼んでしまえば。
そんな違和感の正体に近づく前に、護くんは私に声をかけた。
「想代。そろそろ駅に行った方が良いかも」
そう言って、護くんが駅の方向に歩き出してしまう。
「あ、待って! 『護くん!』」
私が護くんの名を呼んだ時、私は本間社長の顔は見ていなかった。
きっと見えていたのは護くんだけだったのだと思う。
私は護くんの雰囲気が変わったのには気づいたけれど、理由まではさっぱり分からなかった。
「護くん? どうかした?」
「いや、『ざまぁ』って思っただけ」
「???」
突然の言葉遣いの悪さに意味が分からず、すぐにいつもの雰囲気に戻ったのもあって聞き間違いだと思ってしまった。
護くんが本間社長の歪んだ顔を見て、そう言ったことなど私が知るはずもなかった。
本間社長が私が「護くん」と呼んだことに何か思うなんて思わなかった。
だって駅に向かった私に本間社長の独り言なんて聞こえるはずがないから。
「部外者のくせに、そんな資格ないだろ」
私は独り言どころか本間社長の表情すら見ることは出来なかった。
「想代。そろそろ駅に行った方が良いかも」
そう言って、護くんが駅の方向に歩き出してしまう。
「あ、待って! 『護くん!』」
私が護くんの名を呼んだ時、私は本間社長の顔は見ていなかった。
きっと見えていたのは護くんだけだったのだと思う。
私は護くんの雰囲気が変わったのには気づいたけれど、理由まではさっぱり分からなかった。
「護くん? どうかした?」
「いや、『ざまぁ』って思っただけ」
「???」
突然の言葉遣いの悪さに意味が分からず、すぐにいつもの雰囲気に戻ったのもあって聞き間違いだと思ってしまった。
護くんが本間社長の歪んだ顔を見て、そう言ったことなど私が知るはずもなかった。
本間社長が私が「護くん」と呼んだことに何か思うなんて思わなかった。
だって駅に向かった私に本間社長の独り言なんて聞こえるはずがないから。
「部外者のくせに、そんな資格ないだろ」
私は独り言どころか本間社長の表情すら見ることは出来なかった。