この恋を執着愛と呼んでしまえば。
三章

近づき始める距離

護くんと出掛けてから暫く経った頃、私は新しい商品アイデアが浮かんで一人でまた残業していた。

今度は眠ることもなく、集中してアイデアをまとめていく。

うちの会社はメインで衣料品を扱っているが、生活雑貨も展開していて私はその商品開発を担当している。

まだ会社に入って3年ほどだが上司も優しくてアイデアを出せばちゃんと検討して貰える、そんなところがこの会社の大好きなところだった。

アイデアを軽くイラストに起こしながら頭を整理していく。

「ここはこっちの方が良いよね……」

机の上とパソコンしか目に入らないくらい集中していたから、私は後ろに人が立っていることに気づかなかった。




「想代」




「わっ!!」




後ろに立っていたのは護くんだった。

護くんは普通に声をかけただけなのに、私が飛び跳ねるように反応したので逆に驚いている。
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