この恋を執着愛と呼んでしまえば。
「ごめん、急に声をかけて。集中してたよな」

「こっちこそ大きな声を出してごめんね。ちょっと集中しすぎてたみたい」

私が恥ずかしくて少し笑うと、護くんが「集中するのは良いことだろ」と笑顔で返してくれる。

「にしても、こんなに夜遅く残って大丈夫なのか? 帰り道とか」

「あー、深夜になった時はタクシーを使っているの。結構財布的に痛手だから出来るだけ残業しないようにしているんだけど……」

「ついアイデアが浮かんだら残ってしまうと」

「そう……」

「ふはっ、想代らしすぎる」

護くんの笑い方が楽しそうで、残業で気付かぬうちに緊張してしまっていた身体の力が抜けるのが分かった。
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