この恋を執着愛と呼んでしまえば。
「ねぇ、護くん」


「ん?」


だから、今の私に言えることはこれだけ。

「間は空いたけど、護くんと私は小学校時代からの付き合いだよね?」

「え、うん。そうだけど……急にどうした?」






「私は護くんのただの幼馴染、というより今はただの仕事仲間かもしれないけど……出来ることなら力になるからね。詳しくは聞かないけど、何かあったら話を聞くことくらいは出来るから」






私がそう言った瞬間、護くんの顔がくしゃっと歪んで……気づけば目に涙を溜めている。

「護くん?」

「想代って変わらないよな」

「え……?」




「昔から芯があって、自分の正義を貫いてて……当たり前みたいに相手を気遣って、救ってくれる。俺も想代に救われ続けてた……のに、俺は、なんで……」





護くんが涙を袖で拭いながら、席を立つ。







「想代、ごめん。今だけ抱きしめさせて」

「……これで最後。もう二度と触れないと誓うから」







状況が理解出来ないまま、護くんは私を抱きしめた。

強く、ぎゅっと。逃げれないくらいの強さで私を抱きしめる。


「想代。想代」


心から愛おしさを伝えるように抱きしめ続けるのだ。
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