この恋を執着愛と呼んでしまえば。

《SIDE : 護》

《SIDE : 護》


ああ、やっと再会出来た。

やっと想代に再会出来たのに、その余韻に浸れないままコイツのいる部屋のノックしないといけないのが腹が立つけれど。

時計は深夜3時15分を指している。

しかし、ビルの最上階にあるこの部屋はいまだに電気がついたまま。


「入るぞ」


俺が開けた扉にはプレートに書かれた「社長室」の文字が(きら)めいている。
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