妖精渉る夕星に〜真摯な愛を秘めた外科医は、再会した絵本作家を逃さない〜
触れ合うようなキスを繰り返してから、互いの唇を味わうようなキスに変わっていくと、体の奥が疼くのを感じる。
ただ流れに身を任せるとは言ったものの、外出していたせいでたくさん汗をかいたことが気になり始めた。唇が離れた瞬間に、彼の肩に手をかけて押すと、慌てて少しの距離を取る。
「あ、あの……北斗くん……! その……外出て汗かいちゃったし、シャ、シャワー浴びたいかも……」
キスに夢中になっていた北斗は、ボーっとした様子で花梨を見つめてから、はっと我に返って飛び上がった。
「……シャワー……あぁっ、ごめん! そうだよな、キスに夢中になってた……」
「ううん、私もちゃんと言えばよかったんだけど……は、初めてだから勝手がわからなくて……」
「言ってくれて良かったよ。じゃないと衝動のまま無理矢理押し倒してたかも。浴室は廊下の左側のドアの奥、花梨が入った後にバスローブを置いておくから使って」
「うん、ありがとう……」
花梨は頷くと、脱衣所まで猛スピードで移動する。いつ北斗が入って来るかわからなかったから、慌てて服を脱ぐと浴室に飛び込んだ。
浴室は黒が基調となっていて、男性の一人暮らしらしさを感じる。
彼の部屋でシャワーを浴びることになるなんて──これから彼を受け入れるということを実感して、覚悟を決めたはずなのに、恥ずかしさと不安でどうにかなってしまいそうだった。
再会してすぐにこんな気持ちになるっておかしなことではないのかな──念入りに体を洗いながら、正解が見つからない問いかけを繰り返す。
シャワーを止めて脱衣所に出ると、ドラム式洗濯機の上にタオルとバスローブが置かれていた。
バスローブなんて着たことはないが、とりあえず着用し、リビングに戻ろうと扉を開けた。すると外に北斗が立っていたことに気付いて、花梨は思わず飛び上がった。
「ほ、北斗くん?」
バスローブの下に何もつけていないため、胸元を隠すように両手をクロスさせ、後退りして背中を壁にぴたりと密着させる。
北斗の頬が赤くなり、鼻息が荒くなったような気がしたが、それを隠すかのように彼は慌てて視線を逸らした。
「テーブルの上に飲み物を置いておいたから、好きなのを飲んで待ってて!」
「あっ、うん、ありがとう……」
花梨がそう言うや否や、北斗は浴室に飛び込んだ。いつもの余裕のある北斗と違う様子に、花梨は思わず目を瞬いたが、今の自分の姿を見られるのは恥ずかしかったので、彼が素早く浴室に消えたことにホッと胸を撫で下ろした。
ただ流れに身を任せるとは言ったものの、外出していたせいでたくさん汗をかいたことが気になり始めた。唇が離れた瞬間に、彼の肩に手をかけて押すと、慌てて少しの距離を取る。
「あ、あの……北斗くん……! その……外出て汗かいちゃったし、シャ、シャワー浴びたいかも……」
キスに夢中になっていた北斗は、ボーっとした様子で花梨を見つめてから、はっと我に返って飛び上がった。
「……シャワー……あぁっ、ごめん! そうだよな、キスに夢中になってた……」
「ううん、私もちゃんと言えばよかったんだけど……は、初めてだから勝手がわからなくて……」
「言ってくれて良かったよ。じゃないと衝動のまま無理矢理押し倒してたかも。浴室は廊下の左側のドアの奥、花梨が入った後にバスローブを置いておくから使って」
「うん、ありがとう……」
花梨は頷くと、脱衣所まで猛スピードで移動する。いつ北斗が入って来るかわからなかったから、慌てて服を脱ぐと浴室に飛び込んだ。
浴室は黒が基調となっていて、男性の一人暮らしらしさを感じる。
彼の部屋でシャワーを浴びることになるなんて──これから彼を受け入れるということを実感して、覚悟を決めたはずなのに、恥ずかしさと不安でどうにかなってしまいそうだった。
再会してすぐにこんな気持ちになるっておかしなことではないのかな──念入りに体を洗いながら、正解が見つからない問いかけを繰り返す。
シャワーを止めて脱衣所に出ると、ドラム式洗濯機の上にタオルとバスローブが置かれていた。
バスローブなんて着たことはないが、とりあえず着用し、リビングに戻ろうと扉を開けた。すると外に北斗が立っていたことに気付いて、花梨は思わず飛び上がった。
「ほ、北斗くん?」
バスローブの下に何もつけていないため、胸元を隠すように両手をクロスさせ、後退りして背中を壁にぴたりと密着させる。
北斗の頬が赤くなり、鼻息が荒くなったような気がしたが、それを隠すかのように彼は慌てて視線を逸らした。
「テーブルの上に飲み物を置いておいたから、好きなのを飲んで待ってて!」
「あっ、うん、ありがとう……」
花梨がそう言うや否や、北斗は浴室に飛び込んだ。いつもの余裕のある北斗と違う様子に、花梨は思わず目を瞬いたが、今の自分の姿を見られるのは恥ずかしかったので、彼が素早く浴室に消えたことにホッと胸を撫で下ろした。