辣腕クールな脳外科医は、偽りの婚約者を甘く堕として妻にする
そう伝えるために開いた唇の隙間から、彼の舌がするりと滑り込んだ。舌を絡められ、吸い上げられて、頭の芯がじんと痺れる。
「本当に?」
唇を話して、匠真がかすれた声を出した。
「ん。ただ、匠真さんのそばにいたいなって思ったんです」
「そんなかわいいことを言われたら、理性が吹き飛びそうだ」
「構いません。私を手放さないでいてくれるなら」
研修医の女性ではなく、私を選んでほしい。私をずっとそばにいさせてほしい。
その想いのまま、沙耶は彼の首にしがみついた。
「沙耶を手放すなんて、考えたこともないよ」
匠真は沙耶の背中の手を添え、両膝をすくい上げるようにして沙耶を抱き上げた。
「ほんとに?」
「ああ。なにか不安なのか?」
「いいえ!」
沙耶は彼の肩に顔を押しつけた。匠真は沙耶をお姫さま抱っこしたままベッドに運び、シーツの上に寝かせて、唇に、頬に、キスの雨を降らせる。
「ずっと沙耶に触れられなくて、沙耶に飢えてるんだ」
沙耶の顔を囲うように両手をついて、匠真が言った。熱情を浮かべた目で見下ろされて、沙耶の胸がキュウッと締めつけられる。
「私もです」
「俺に溺れてもらうけど、いい?」
匠真は沙耶の髪を持ち上げて、毛先にキスをした。上目遣いで視線を投げられ、沙耶は頬を赤くする。
「もう……とっくに溺れてます」
「俺も君に溺れてる」
直後、彼の唇が重なった。キスはすぐに熱く激しくなる。
彼が溺れているのは今だけなのか、それともこれから先を期待してもいいのか。
この時間が永遠に続いてほしい。その想いのまま、沙耶は必死で匠真にしがみついた。
「本当に?」
唇を話して、匠真がかすれた声を出した。
「ん。ただ、匠真さんのそばにいたいなって思ったんです」
「そんなかわいいことを言われたら、理性が吹き飛びそうだ」
「構いません。私を手放さないでいてくれるなら」
研修医の女性ではなく、私を選んでほしい。私をずっとそばにいさせてほしい。
その想いのまま、沙耶は彼の首にしがみついた。
「沙耶を手放すなんて、考えたこともないよ」
匠真は沙耶の背中の手を添え、両膝をすくい上げるようにして沙耶を抱き上げた。
「ほんとに?」
「ああ。なにか不安なのか?」
「いいえ!」
沙耶は彼の肩に顔を押しつけた。匠真は沙耶をお姫さま抱っこしたままベッドに運び、シーツの上に寝かせて、唇に、頬に、キスの雨を降らせる。
「ずっと沙耶に触れられなくて、沙耶に飢えてるんだ」
沙耶の顔を囲うように両手をついて、匠真が言った。熱情を浮かべた目で見下ろされて、沙耶の胸がキュウッと締めつけられる。
「私もです」
「俺に溺れてもらうけど、いい?」
匠真は沙耶の髪を持ち上げて、毛先にキスをした。上目遣いで視線を投げられ、沙耶は頬を赤くする。
「もう……とっくに溺れてます」
「俺も君に溺れてる」
直後、彼の唇が重なった。キスはすぐに熱く激しくなる。
彼が溺れているのは今だけなのか、それともこれから先を期待してもいいのか。
この時間が永遠に続いてほしい。その想いのまま、沙耶は必死で匠真にしがみついた。