もう一度君に恋をする
・悲痛な叫び


結局、私はさーちゃんと花火大会に行く事にした。


「真実は彼氏と見に行くって言ってたよ。」

「そうなんだ。
さーちゃんは一緒に行く相手居なかったの?」


私が笑いながら聞くと、


「はぁ、居たらチロの事誘ってないって。」

「だよね。」


夏休みに入ってからは会っていなかったので、さーちゃんとの話は尽きなかった。


「ねぇ、チロ。
私、焼きそばとタコ焼き食べたいから半分にしよう?」

「いいよ。」


花火が始まるまでにはまだ時間があったので、私達は出店で食べ物を買って場所を確保した。
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