(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
その後、板谷家に挨拶に伺った。

板谷ホールディングス現会長夫妻であるご両親にお会いすることに緊張する私を、おふたりは温かく迎え入れてくださった。

頼子さんから私の話を聞いていたそうで同棲、婚約をとても喜んでくださっていた。

さらに愁さんは引っ越し初日に、ブルーサファイアが星形の中心にあしらわれた上品なゴールドのピアスを贈ってくれた。


『本当は婚約指輪を贈りたいんだけど、指輪は一緒に選びたいから後日にする。今は俺の気持ちを表したものを贈らせて』


真摯な声でそう言って、左手薬指に口づけられた。

驚くと同時に初めて庭園でのデートで話した一件をずっと覚えていてくれた彼に胸が熱くなった。

もちろん高価な贈り物に戸惑いもしたけれど。


『毎日つけてくれたら嬉しい。あの日のドレスの代わりに、ね』


耳朶にピアスをつけてくれた愁さんに耳元でささやかれた。

“あの日のドレス”の意味を知っている私の頬が一気に熱を帯びたのは言うまでもない。

さらに後日、目ざとい頼子さんにも板谷カラーを身につけていると即座に気づかれて指摘された。

もちろん頼子さんは愁さんからのプレゼントだと確信していて、その後、弟を存分にからかったらしい。
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