(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「沙和」


背後から名前を呼ばれて振り返る。

そこには明るい紺色のスーツを身に着けた愁さんが立っていた。


「ワンピースよく似合ってる……着てくれてありがとう」


低い心地よい声が耳朶を震わせる。

近づく整った容貌に思わず息をのむ。


「素敵なプレゼントをありがとう、びっくりした」


さらに暴れだす鼓動を意識しつつ、素直な気持ちと礼を伝える。


「あのとき正直に言えなかった想いと謝罪を込めて、改めてそのカラーの服を贈りたかったんだ」


ずっと気になっていたからと愁さんが眦を下げて付け加える。


「きちんと俺の覚悟を示して沙和に伝えたかった」


そう言って、愁さんは熱を含んだ視線で私の頬に長い指でそっと触れた。


「浦部沙和さん、どうか俺と結婚してください」


迷いのない真摯な声が耳に響く。


「これから先の時間を俺とともに歩んでもらえませんか?」


重ねるように言われた言葉が心の中にじわりと染みこみ、広がっていく。

あふれ出す恋情に胸がいっぱいになった私はただ愁さんを見つめるしかできなかった。

私の両親への挨拶時にも求婚について言及していたけれど、まさか今日とは思いもしなかった。
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