(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「そのワンピース、とてもよく似合っている。可愛い義妹ができて嬉しい」


涙声の頼子さんが口にする。


「おめでとう、沙和さん。結婚式には是非出席させてね」


立花さんに肩を抱かれた千奈さんが柔らかく微笑む。


「沙和、よかったね」


すずが満面の笑みを浮かべて祝福してくれる。


「可愛い孫娘ができて私も嬉しいよ」


「お祖父様も相変わらず沙和ちゃんがお気に入りねえ」


呆れたように城崎さんと話す頼子さんを驚いて見つめる。


「城崎さんは俺の祖父で、板谷の前会長なんだ」


種明かしをするかのように、愁さんが楽しげに教えてくれた。


「ええっ!」


知ったばかりの驚きの事実に目を見開く。

祖父からそんな話は聞いた記憶はない。

板谷の前会長と言えばその経営手腕はもちろん、幅広い交友関係で知られている経済界の重鎮でもある。

そんな人に植物について教えていただいていたなんて……自分の鈍感さに呆れる。

動揺を隠せない私に城崎さんが声をかけてくれた。


「黙っていて悪かったね、沙和ちゃん」


「いえっ、前会長とは存じ上げずにご迷惑をおかけしてしまって……」


「いやいや、お祖父さんにずっと口止めをお願いしていたのは私だし、どうか今まで通りに接してほしい。また一緒に庭園を散歩してもらえたら嬉しいよ」


「はい……! 私でよかったら喜んで」
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