(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
社外の、板谷家とも無関係の私にすべてを相談するのはダメだと一族や社内からの意見も多く、ホームページ上の公募も進めていたそうだ。

ただ庭園創設者が、広く近隣住民に公的な利用を望んでいた経緯もあり、近くに住んでいて、城崎さんと縁のある私の協力要請が最終的に了承されたという。

とはいえ、まずは私に内部事情を話す必要があり、最初に夜間利用について相談し、私が難色を示せば無理強いはしないよう決めていたらしい。

大切な鍵を第三者の私に預けてくれた理由がやっと腑に落ちた。

いくら城崎さんや頼子さんの知り合いだからといって、そう簡単に自由な出入りを許可されるものではない。


「きちんと説明もせずにいて、本当にごめんなさい。しかも弟が先に視察して迷惑をかけているし、不愉快だったでしょう」


「いいえ、違います。驚いて……むしろ私のほうが深く考えず引き受けてしまって」


慌てて否定する私に、頼子さんが困ったように眉尻を下げた。


「ううん、図々しいお願いをしているのは私たちだもの。でも身勝手を承知で頼みたいの。よかったら空いている時間に手伝ってもらえないかしら」


頼子さんが申し訳なさそうに口にする。

さらに私の勤務先で許可されているなら副業扱いにして正式な書類も作成し、報酬も支払うとまで言われて驚いた。
< 19 / 149 >

この作品をシェア

pagetop