(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
いつものように業務をこなし、長引いた電話が終わった瞬間、入社二年目の満川(みつかわ)さんに相談された。


「すみません、日暮里支店から提携ローンの金利優遇の問い合わせが入っていて……」


満川さんは、由真ちゃんが指導を担当している。


「どこの会社の?」


私の斜め向かい側に座る彼女に尋ね返す。

私の席はフロア入り口のカウンターに一番近い列にある。

室内の一番奥に近い場所が私の席で、その左隣が由真ちゃんの席だ。

彼女は現在電話応対中で手が離せない。

提携ローンは各取引先と当社で独自の金利優遇やルールを制定している。

各支店がお客様と直に対応しているため、他支店からの詳細な内容や問い合わせが多い。


北前(きたまえ)電気様です。制定幅以上に優遇できるかと聞かれました」


「私たちに優遇幅は決められない。取引支店は確認した?」


「日暮里支店じゃないんですか?」


満川さんは驚いたように目を丸くする。

確か先週も同じような問い合わせがあり、きちんと対応方法を伝えたはずと思いつつも説明する。


「品川支店よ。日暮里支店には品川支店に確認して判断を仰ぐように伝えて。品川支店がすでに取引しているお客様だったら、品川支店が直接交渉するでしょうから」
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