(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
支店をまたぐ取引は対応が難しい。

勝手な判断をすれば各支店、従業員のお客様、取引先すべてとこじれる結果になる。


「すみません。日暮里支店で対応をと伝えてしまいました。個人の優遇措置利用では無理ですか?」


「無理よ。私が日暮里支店に電話するから、品川支店の担当者を調べてくれる?」


一刻も早く間違えた指示を撤回しなくてはならない。

このまま優遇の話を進めていたら最悪の状況になる。

焦る気持ちを抑えて、冷静に指示をする。

電話を終えた由真ちゃんに事の次第を手短に話し、満川さんのフォローを頼む。

由真ちゃんはすぐさま品川支店に問い合わせてくれた。

品川支店がうまく対応してくれたおかげで事なきを得て、金利優遇は再考になった。

由真ちゃんが満川さんに金利優遇について再度説明すると言っていたのでお願いした。

しばらくして、フロアにある自動販売機に向かったところ、ふたりの女性の話し声が聞こえてきた。


「最初から浦部さんが電話を替わって対応してくださったらいいのに。あんな風に言われてもわからないです」


女性のひとりは満川さんで、先ほどの私の対応について由真ちゃんに訴えていた。
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