(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
しかも私が報告する前に、愁さんが頼子さんに私との婚約を話していたらしく、リハビリの件も知っていた。

リハビリについては、すず同様の反応だったけれど婚約自体はとても喜んでくれていた。

義妹になる日を楽しみにしている、とまで言われ恥ずかしくなってしまったくらいだ。


「よかったじゃない。でも元婚約者の動向は気になるね」


すずの指摘に辺見さんの面影が浮かんだ。

板谷家にとって辺見家はどういう存在なのだろう。

辺見さんは明らかに完璧なご令嬢という立ち居振る舞いだった。

あんなに素敵な人と婚約破棄した愁さんが、別れから時間が経っているとはいえ、なぜ私を選んでくれたのか、今も自信が持てない。

彼の本気とはどういうものなのだろう。

知りたいけれど、知るのが怖い。


「今週末、パーティーなんでしょ? なにかあったら我慢せずに、すぐ板谷社長に言わなきゃダメよ。沙和はすぐなんでも自分で解決しようとするんだから」


「うん、わかっている。大丈夫」


そう言って、心配性の親友に笑って見せた。
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