(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
あっという間にパーティー当日がやってきた。

愁さんは相変わらず忙しい日々の合間に何度も電話やメッセージを送ってくれていた。

私の自宅に迎えに来てくれた愁さんとともに以前試着した堤チーフの店に向かう。

あの日のドレスは、細かい調整もかねて店側が預かっており、今日の私のヘアメイクも含めすべて行うと教えられ驚いた。


「――お綺麗です」


堤チーフの親切な対応に緊張が少しほぐれる。

豪華なドレスを身につけ、複雑に編み込まれた髪形に丁寧なメイクが施された自分の姿はやはり見慣れない。


「あ、ありがとうございます……」


「さあ、板谷社長のところに参りましょう。首を長くしてお待ちですよ」


堤チーフは快活にそう言って、愁さんの元へ案内してくれた。

愁さんは私の姿に一瞬目を見張り、まぶしそうに綺麗な二重の目を細めた。


「この間も思ったけれど、とてもよく似合っている……人前に出したくないくらいに」


私の手を握って見つめる視線は甘く、伝わる熱に翻弄される。

濃紺の細いストライプ柄のスーツ姿の愁さんは、いつもよりずっと魅力的で思わず見惚れてしまう。

完璧な彼の装いに鼓動がひと際大きく、速く動き出す。

その後、津田さんが待つ車に乗り込み、パーティー会場であるホテルへと向かった。
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