(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
それから半月ほどが経った。

最近は食欲も落ちていて、夜もうまく熟睡できずにいる。

勤務先からネットニュースの件については今日までなにも問われていない。

頼子さんからは連絡があり、詳細を確認されて説明したところ丁寧に謝罪された。

さらに弟に責任をとらせると頼子さんは怒っていたが、大事にしないでほしいとお願いした。

すでに記事への対応はしてあると言われ、胸をなで下ろした。

あの日、自分の恋心に精一杯で辺見さんの発言の意味を深く捉えていなかったが、頼子さんへの説明で改めて思い出した。


『何度頼んでも聞いてくれなかったのに……私だって特別扱いをされたかった』


あれは辺見さんの本心?


婚約破棄を本当は彼女は望んでおらず、今も愁さんを想っていて復縁を望んだらと心が不安で覆い尽くされる。

……だって元々愁さんと私では住む世界も違う。

自分から逃げたくせにネットニュースの通りになればいいのにと願う浅はかでズルい自分が嫌になる。

心が弱っているせいか、気を抜けば暗い思考に沈みがちな今の私には仕事があるのが幸いだった。

余計なことを考えずにすむように、必死で業務に取り組んでいた。
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