幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました
*
(いい天気。心地よい風が吹いていて散歩にはちょうどいいわ)
キリルがやって来た数日後。シーラは森の中を散歩していた。シーラの屋敷はランドベル領の外れにある森の中にあり、天気のいい日にはよく散歩をしている。
あちこちから小鳥のさえずりが聞こえ、木の上にはリスがいて可愛らしい顔でシーラをじっと見つめている。木漏れ日の光がシーラを照らし、あまりの心地よさにシーラは思わず目を瞑って深呼吸をした。
(本当に気持ちがいい。私が、唯一安心していられる場所)
屋敷にいると、いつキリルが来るかわからない不安にさいなまれる。こうして森の中を散歩している時だけ、シーラが心から生きていると思えるのだ。
ふと、遠くの方から人の声がする。
(この森に人が来るなんて珍しい。まさかお姉さま?でも、ついこの間来たばかりなのに……)
シーラが胸を抑えて不安げに立ち止まると、頭上からガサガサッと何かが動く音がした。驚いて上を見上げると、何かが落ちてくるのが見える。
トサッ
(いい天気。心地よい風が吹いていて散歩にはちょうどいいわ)
キリルがやって来た数日後。シーラは森の中を散歩していた。シーラの屋敷はランドベル領の外れにある森の中にあり、天気のいい日にはよく散歩をしている。
あちこちから小鳥のさえずりが聞こえ、木の上にはリスがいて可愛らしい顔でシーラをじっと見つめている。木漏れ日の光がシーラを照らし、あまりの心地よさにシーラは思わず目を瞑って深呼吸をした。
(本当に気持ちがいい。私が、唯一安心していられる場所)
屋敷にいると、いつキリルが来るかわからない不安にさいなまれる。こうして森の中を散歩している時だけ、シーラが心から生きていると思えるのだ。
ふと、遠くの方から人の声がする。
(この森に人が来るなんて珍しい。まさかお姉さま?でも、ついこの間来たばかりなのに……)
シーラが胸を抑えて不安げに立ち止まると、頭上からガサガサッと何かが動く音がした。驚いて上を見上げると、何かが落ちてくるのが見える。
トサッ