【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
「ジョージは将来はホレスの護衛に。エマは彼の結婚相手の侍女兼護衛になるわ」

「将来って……本当に?」

「ホレスは王太子だもの。当然よ!」

「それにホレスの魔法の発現もエマとジェームズがいち早く報告してくれたの。すぐにアデラール殿下に連絡したわ。あなたに何かあったらアデラール殿下は……」


リサの言葉にシルヴィーは目を丸くする。
平和の裏にはアデラールやリサ、エマたちの尽力があったからのようだ。
こんなにも突然、環境が変わってしまうとは思わずにまだ気持ちが追いついていない。


「それに、あなたたち親子は本当に危なっかしいんだもの。大変だったわ」

「そ、そうなの?」

「ふふっ、そこがいいところなんだけどね。これからも私がそばにいるわ」


これからもリサやエマ、ジェームズがそばにいてくれるなら安心だと思っていた時だった。

(お母さんもわたしもここにいるということは……?)

シルヴィーの頭にあることが過ぎる。


「──仕事に行かなくちゃっ! あれから何時間経ったの!?」


慌てて部屋から出ようとするシルヴィーの肩を掴んだリサは大きく首を横に振る。
どうやらリーズだけには事実を伝えたそうで、少しの間は休みをもらえるようだ。
リーズもホレスがアデラールの子どもだと聞いて驚愕していたらしい。
他の従業員には『ホレスの熱が下がらないため、治療してもらういために母と共に医師に見せに行く』ということにしていると聞いた。
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