【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
「それと……シルヴィー、今までのこと本当にごめんなさい」

「…………リサ」


リサは深々と頭を下げた。
今まで騙すような形になってしまったことを謝罪してくれた。


「ベンとレオンも同じように思っているわ。あなたに謝りたいと言っていたからあとで聞いてあげて」


彼女たちはシルヴィーが街で安全に過ごせるようにと、アデラールが派遣した護衛だ。
やはりシルヴィーや母、ホルスの髪色や容姿に目をつけた人は山のようにいたらしい。
人攫いや盗賊などを三人でかなりの数を捕らえてきたそうだ。


「謝らないで。今まで、わたしたちを守ってくれていたんでしょう? 本当にありがとう」

「シルヴィー……」

「リサの子どもたちも巻き込まれなくてよかったわ」

「ああ、それは大丈夫よ。私たちがいない時は命に替えてもホレスを守るように伝えていたの」


リサの子どもはまだ七歳と五歳だ。
エマはしっかり者のお姉さんでジェームズも心優しい男の子だ。
あんなにも幼いのにホレスを守っていたと思うと驚きである。


「あんなに小さいのに!?」

「えぇ、私たちは代々王家の影なの。護衛として一番近くにいるのよ」


衝撃の事実にシルヴィーは驚いていた。
リサの母は王妃付き侍女長として、護衛兼侍女として今でも現役だそうだ。
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