【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
(幼い頃からわたくしは注目の的だった。お父様がわたくしを愛してくれているんだもの……!)
ミリアムは誰がどう見ても王太子の婚約者の器だ。
この国の令嬢の中でもっとも美しく、父から継いだ火魔法だってある。母は魔法を使えない。本来なら魔法を使えないはずなのにミリアムはこの歳まで魔法が使えている。
これは前例がないことだそうで、ミリアムは定期的に王城である魔法研究所へ足を運んでいた。
研究員たちもミリアムの機嫌を窺いつつ、力について聞いてくる。
そうやって城を出入りするうちにアデラールと何度か顔を合わせる機会があった。
挨拶をすると優しく返してくれる。これはミリアムに惚れたということだろうとそう思った。
唯一、苦手なのは淑女としてのマナーは苦手だった。
けれど完璧なアデラールならばフォローしてくれるはずだし、そんなところもかわいらしいと受け止めてくれるはずだ。
ミリアムを選ばないことは王家としての損失だろう。
あちらから後悔することになるはずだ。そう思っていた。
幸いなことにロランもすっかりミリアムの虜になった。
(やっぱりわたくしには魅力があるのね!)
貴族であれば社交界で地位を得れば好きなだけ贅沢をしていい、そういうものだとミリアムは母に教わっていた。実際、母は贅沢三昧。
屋敷のことは本来ならば母の仕事だが、母はできないからと執事に押し付けていた。
面倒なことは全部ぜんぶ人に任せていておけばいい。
ミリアムは誰がどう見ても王太子の婚約者の器だ。
この国の令嬢の中でもっとも美しく、父から継いだ火魔法だってある。母は魔法を使えない。本来なら魔法を使えないはずなのにミリアムはこの歳まで魔法が使えている。
これは前例がないことだそうで、ミリアムは定期的に王城である魔法研究所へ足を運んでいた。
研究員たちもミリアムの機嫌を窺いつつ、力について聞いてくる。
そうやって城を出入りするうちにアデラールと何度か顔を合わせる機会があった。
挨拶をすると優しく返してくれる。これはミリアムに惚れたということだろうとそう思った。
唯一、苦手なのは淑女としてのマナーは苦手だった。
けれど完璧なアデラールならばフォローしてくれるはずだし、そんなところもかわいらしいと受け止めてくれるはずだ。
ミリアムを選ばないことは王家としての損失だろう。
あちらから後悔することになるはずだ。そう思っていた。
幸いなことにロランもすっかりミリアムの虜になった。
(やっぱりわたくしには魅力があるのね!)
貴族であれば社交界で地位を得れば好きなだけ贅沢をしていい、そういうものだとミリアムは母に教わっていた。実際、母は贅沢三昧。
屋敷のことは本来ならば母の仕事だが、母はできないからと執事に押し付けていた。
面倒なことは全部ぜんぶ人に任せていておけばいい。