【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
『それからシルヴィー嬢に謝りたいことがあるんだ』

あの日、夜会で何があったのか聞いて二人は驚愕。
毒で判断力がなくなったとはいえ、アデラールがそんなことをするとは思えなかったそうだ。

責任を取りすぐにシルヴィーを受け入れる準備をしようと提案するもアデラールは拒否。
彼女の意思を尊重し、時が来るまではシルヴィーの好きにさせたいと言ったのだそう。
もちろん王家と国を守る立場で、いつまでもこのままにできないことはわかっていたため三年の猶予が欲しいと言った。

その理由はアデラールがこの現状を変えたいと強く願ったからだ。
『シルヴィーの居心地のいい場所を作るために、今からこの国の常識をぶち壊しますので』
その話を聞いた時は驚いたそうだ。アデラールの表情は今まで見たことないほどに恐ろしかったらしい。
その時に彼が本気なのだと悟ったという。
マリアの後押しもあり、二人もシルヴィーを見守る決断をくだす。

アデラールはシルヴィーに護衛をつけたのだが、それからすぐにホレスを妊娠していることを知った。
正直、本当にアデラールの子どもなのかと疑問を持ったそうだ。
しかしアデラールは『自分しかいない』と、言い切ったらしい。

それから三年間、アデラールは貴族社会に根づいた考えを変えようと奔走していた。
シルヴィーがここに来た時に絶望して欲しくない。
どんな属性も等しく役に立つのだと訴え続け、調査を続けて不当な扱いをしている場合は罰を与える。
シルヴィーの育ってきた環境を調べ、居心地のいい場所を作るための準備を進めていく。
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