【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
普段のアデラールとは違う、肉食獣が獲物を狙う時のような鋭い瞳にシルヴィーは驚いていた。
しかしすぐに優しい表情に切り替わる。
(い、今のは……!?)
アデラールは何事もなかったかのように、にっこりと笑みを浮かべると、シルヴィーが編んだレースを眺めている。
「君の魔法は本当に素晴らしいね。さすがシルヴィーだ」
「……あ、ありがとうございます」
「そうしたらレースを届けに久しぶりに街に行こうか」
「えっ……いいのですか?」
「実はもう許可はとっているんだ。ホレスも一緒に行こう」
「はい! ホレスも喜ぶと思います」
シルヴィーは笑顔で頷いた。アデラールも嬉しそうだ。
それに実はもう許可をとっているという恐ろしい言葉が聞こえた気がするが気のせいだろうか。
しかし一緒に街に行こうと言っていた王妃のことが気になってしまう。
「ですが、王妃陛下は……」
「母上はシルヴィーを独り占めしすぎだと思わない? 僕もシルヴィーと一緒に過ごしたいんだ」
「…………!」
王妃とはよく顔を合わせているが、アデラールとは毎日少しずつしか顔を合わせていない。
そのことを言っているのだろうか。
しかしすぐに優しい表情に切り替わる。
(い、今のは……!?)
アデラールは何事もなかったかのように、にっこりと笑みを浮かべると、シルヴィーが編んだレースを眺めている。
「君の魔法は本当に素晴らしいね。さすがシルヴィーだ」
「……あ、ありがとうございます」
「そうしたらレースを届けに久しぶりに街に行こうか」
「えっ……いいのですか?」
「実はもう許可はとっているんだ。ホレスも一緒に行こう」
「はい! ホレスも喜ぶと思います」
シルヴィーは笑顔で頷いた。アデラールも嬉しそうだ。
それに実はもう許可をとっているという恐ろしい言葉が聞こえた気がするが気のせいだろうか。
しかし一緒に街に行こうと言っていた王妃のことが気になってしまう。
「ですが、王妃陛下は……」
「母上はシルヴィーを独り占めしすぎだと思わない? 僕もシルヴィーと一緒に過ごしたいんだ」
「…………!」
王妃とはよく顔を合わせているが、アデラールとは毎日少しずつしか顔を合わせていない。
そのことを言っているのだろうか。