【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
ミリアムは呆然としていた。部屋を出た父は乱暴に扉を閉める。
「パーティーに出ないなんてありえない。この目で真実を確かめるまでは……わたくしは諦めたりしない」
「…………」
「でもお父様も洗脳されてしまったわ! これからどうしたらいいの?」
ミリアムは静まり返った部屋の中で呟いた。
炎はどんどんと弱まっていく。シルヴィーに騙されていることに気づいてほしいだけなのにどうしてうまくいかないのだろう。
ついには父もシルヴィーの味方をしている。これが現実だとは思いたくない。
しかし母から聞こえるのは笑い声だった。
「お母様……?」
ミリアムは母がおかしくなってしまったと思った。
しかし母はミリアムのゴワゴワの髪を撫でながら体を包み込むように抱きしめてくれた。
「ミリアム、あなたは完璧な存在だわ。今はこんなにも魔法が使えるのだから当然よね? あなたがアデラール殿下と結婚する予定だったのに、あの女たちは卑怯な手を使ってわたくしたちから幸せを奪ったのよ」
「お母様……っ!」
やはりミリアムの味方は母だけなのだ。
ミリアムは涙を堪えながら母に抱きついた。
「それにね、奪われたならまた奪い返せばいいの。そうでしょう?」
「……でもどうやって?」
「わたくしに任せてちょうだい。あの女たちを引き摺り下ろして、またわたくしたちが輝きましょう?」
「はい、お母様……!」
(ミリアムside end)
「パーティーに出ないなんてありえない。この目で真実を確かめるまでは……わたくしは諦めたりしない」
「…………」
「でもお父様も洗脳されてしまったわ! これからどうしたらいいの?」
ミリアムは静まり返った部屋の中で呟いた。
炎はどんどんと弱まっていく。シルヴィーに騙されていることに気づいてほしいだけなのにどうしてうまくいかないのだろう。
ついには父もシルヴィーの味方をしている。これが現実だとは思いたくない。
しかし母から聞こえるのは笑い声だった。
「お母様……?」
ミリアムは母がおかしくなってしまったと思った。
しかし母はミリアムのゴワゴワの髪を撫でながら体を包み込むように抱きしめてくれた。
「ミリアム、あなたは完璧な存在だわ。今はこんなにも魔法が使えるのだから当然よね? あなたがアデラール殿下と結婚する予定だったのに、あの女たちは卑怯な手を使ってわたくしたちから幸せを奪ったのよ」
「お母様……っ!」
やはりミリアムの味方は母だけなのだ。
ミリアムは涙を堪えながら母に抱きついた。
「それにね、奪われたならまた奪い返せばいいの。そうでしょう?」
「……でもどうやって?」
「わたくしに任せてちょうだい。あの女たちを引き摺り下ろして、またわたくしたちが輝きましょう?」
「はい、お母様……!」
(ミリアムside end)