【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
つまり当主たちも結婚に役に立たないと判断して手に余る者たちだ。
今、アデラールも行き場のない魔法属性を持つ令嬢や令息たちを受け入れられられる場所を作ろうと奮闘しているが、何人かの大臣たちがそれを阻むのだ。
恐らく彼らがラディング侯爵と繋がっているのかもしれない。

代表的な属性を持たなくとも国の発展に役立つ魔法はたくさんある。
それらを無駄にするのは国の損失だ。
そのためには悪しき習慣を断ち切り、根底から覆す必要がある。
アデラールも父もそう思っていた。

女神からの恩恵に無駄なものなどひとつもない。
父の代からなんとか貴族たちの意識を変えようとしているがなかなかに難しい。
それを阻む最大の勢力がラディング侯爵を筆頭とした貴族たちだ。

彼は貴族のそういった思想を逆手に取り、気に入った令嬢を妻としてそばに置く。
彼女たちは見目が整っており美しいそうだ。
ついには人身売買にも手を染めていると聞いて、この国の王太子として放ってはおけなかった。

母の親戚の令嬢がラディング侯爵と結託した友人の令嬢に騙されて犠牲になり、婚約も破談してしまい幸せを奪われた。
彼女は泣く泣く修道院に行ったそうだが、証拠も掴めずに母は悲しんでいた。
このままでは王家の信頼が失われてしまう。
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