【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
子どもながらに我慢し続けたマリアは『もうこんな人生は嫌……誰か助けてよ』と泣き叫んでいる。
マリアは気が動転したのか大号泣。会場の端に移動したせいか人を呼ぶことも容易ではない。
彼女はこの日を心から楽しみにしていた。だから部屋に戻りたくないだろう。
マリアがここまでわがままを言うのは初めてだった。
そんな彼女をどう宥めて会場に戻るか考えていた。
しかし、たまたまマリアの爪がレースのジャボに引っかかり千切れてしまったのだ。
マリアを休ませなければならず、会場もまとめなければならない。
これ以上、遅れたら王家としても失態を犯してしまう。
(どうしたものか……まずはマリアを泣き止ませて休ませなければ。体調が悪化したら大変だ。着替える時間はないか)
さすがのアデラールも今回ばかりはお手上げ状態。どうすることもできないと思っていた時に現れた令嬢。
『どうかしましたか?』
『わたしに任せてください』
彼女は泣いているマリアに蝶が刺繍されたハンカチを渡して、ジャボを魔法で直してみせたのだ。
真剣な表情で魔法を使っている令嬢に惹かれていく。
お礼を言うも、何故か彼女と目が合うことはない。
キラキラとした瞳で胸元を見つめている不思議な少女だ。
彼女は何故か服に釘付けでアデラールやマリアが王太子や王女だと気づいていないように思えた。
イエローゴールドの癖のある髪とラベンダー色の優しい瞳。
アデラールは魅入られるようにして動けなくなった。
(なんてかわいらしい令嬢なのだろう)
マリアは気が動転したのか大号泣。会場の端に移動したせいか人を呼ぶことも容易ではない。
彼女はこの日を心から楽しみにしていた。だから部屋に戻りたくないだろう。
マリアがここまでわがままを言うのは初めてだった。
そんな彼女をどう宥めて会場に戻るか考えていた。
しかし、たまたまマリアの爪がレースのジャボに引っかかり千切れてしまったのだ。
マリアを休ませなければならず、会場もまとめなければならない。
これ以上、遅れたら王家としても失態を犯してしまう。
(どうしたものか……まずはマリアを泣き止ませて休ませなければ。体調が悪化したら大変だ。着替える時間はないか)
さすがのアデラールも今回ばかりはお手上げ状態。どうすることもできないと思っていた時に現れた令嬢。
『どうかしましたか?』
『わたしに任せてください』
彼女は泣いているマリアに蝶が刺繍されたハンカチを渡して、ジャボを魔法で直してみせたのだ。
真剣な表情で魔法を使っている令嬢に惹かれていく。
お礼を言うも、何故か彼女と目が合うことはない。
キラキラとした瞳で胸元を見つめている不思議な少女だ。
彼女は何故か服に釘付けでアデラールやマリアが王太子や王女だと気づいていないように思えた。
イエローゴールドの癖のある髪とラベンダー色の優しい瞳。
アデラールは魅入られるようにして動けなくなった。
(なんてかわいらしい令嬢なのだろう)