【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
呆然としていたのだが、彼女の表情がガラリと変わる。
それはラディング侯爵に鞭を振っていた時と同じ表情だ。
止めなければいけないと思いつつ、どんどんと手足の感覚が鈍っていく。
『不束者ですが、よろしくお願いいたします』
彼女はアデラールのシャツを剥ぎ取ると扇状的に舌舐めずりをする。
挑発的な彼女とやっと会えた興奮から気分が高揚した。
今、思えば毒の痺れだったのかもしれないが、アデラールにとっては生まれて初めての感覚だった。
(ああ、やはり彼女が欲しい……)
そこからは彼女の手を振り払うことなどできなかった。
毒が全身に回ったのだろうか。体全体が痺れていく。
理性はあっという間に擦り切れてしまい、本能に身を任せてしまう。
次第に意識は遠くなっていった。
『……本当にごめんなさい』
彼女の謝罪の言葉を聞いた瞬間に意識が覚醒するが体がうまく動かない。
しかし彼女はもう部屋を出る寸前だった。
引き留める間もなく、走り去ってしまった。
アデラールは引きちぎられたシャツを羽織る。
ラディング侯爵が目を覚ましていないところを見るに、そこまで時間は経っていないのだろう。
本当は彼女を追いかけたい。そんな思いを押し込んで今は自分のやるべきことをしなければとベッドから足を下ろす。
ベッドの上には蝶が刺繍されたハンカチが落ちている。
(この蝶はマリアが持っているハンカチと同じ刺繍……やはり間違いない)
それはラディング侯爵に鞭を振っていた時と同じ表情だ。
止めなければいけないと思いつつ、どんどんと手足の感覚が鈍っていく。
『不束者ですが、よろしくお願いいたします』
彼女はアデラールのシャツを剥ぎ取ると扇状的に舌舐めずりをする。
挑発的な彼女とやっと会えた興奮から気分が高揚した。
今、思えば毒の痺れだったのかもしれないが、アデラールにとっては生まれて初めての感覚だった。
(ああ、やはり彼女が欲しい……)
そこからは彼女の手を振り払うことなどできなかった。
毒が全身に回ったのだろうか。体全体が痺れていく。
理性はあっという間に擦り切れてしまい、本能に身を任せてしまう。
次第に意識は遠くなっていった。
『……本当にごめんなさい』
彼女の謝罪の言葉を聞いた瞬間に意識が覚醒するが体がうまく動かない。
しかし彼女はもう部屋を出る寸前だった。
引き留める間もなく、走り去ってしまった。
アデラールは引きちぎられたシャツを羽織る。
ラディング侯爵が目を覚ましていないところを見るに、そこまで時間は経っていないのだろう。
本当は彼女を追いかけたい。そんな思いを押し込んで今は自分のやるべきことをしなければとベッドから足を下ろす。
ベッドの上には蝶が刺繍されたハンカチが落ちている。
(この蝶はマリアが持っているハンカチと同じ刺繍……やはり間違いない)