運命的な出会いには裏がある。
 その日の夜、暖の家で2人並んでグランピングの事を色々調べていた。

 暖は喫煙者なので、毎度お泊まりの時は暖の家が多くなる。
 私の部屋は禁煙と言うわけでもないけど、煙草を吸う人も居ないし、部屋への影響などを考えてもその方が良いと、暖の部屋にお邪魔する事が多いのだ。

 私は自分の部屋からノートパソコンを取って来て、暖と画面を眺めている。


「ドライブがてら遠出もいいかもな。近くの、じゃなくてさ」

「ドライブ好きなの?」

「好きだよ。運転全然嫌いじゃないし、むしろ遠出するときはちょっといつもよりテンション上がる」


 テンションが上がっちゃううちの彼氏可愛いじゃん…。
 めちゃくちゃクールなのに、時々少年の様になる彼氏がメロいです。

 なんてことは口には出せないので必死に真顔を装い、心の中で盛大に悶えている。

 こんなメロい男がうちの彼氏で良いんですか。

 こんなことを言うと初音には「暖のどこがメロいって?」って多分顔を顰められる。

 ネットでメロいの意味を調べたら『メロメロになる程魅力的』と言う意味だと書いてあったので間違いがないはずなのだけど、この手の話を初音にしたら間違いなく呆れられてしまうのだ。

 従兄妹になると意味わからんと一蹴出来てしまうらしい。強い…、初音。
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