Reunion love.
「遊園地、行ってくれるの?」

「純花が行きたいなら?」

「じゃあ、カチューシャとか買って着けてって言ったら着けてくれるの?」

「それは勘弁して」


 そう言って気まずそうに私から目を逸らしている。カチューシャだけは本当に嫌だったみたい。

 そんな太一くんに少し笑って、また明日の予定の方に話を戻す。


「早速なら遊園地で着ていけるオシャレな服買いたいから、やっぱり明日は買い物が良いな」

「じゃあそうしよ」


 太一くんとこんな風に向かい合ってデートの予定を立てる日が来るとは思っていなかった。高校時代なんて決まったら連絡してだったし。

 最近の私幸せ過ぎて後から不幸が襲ってくるんじゃないかと不安になる。

 太一くんは特にこの時間を特別な物と感じていないのか、頼んだ甘エビに醤油を掛けていた。その後私にも「使う?」なんて問い掛けて渡してきていて、こんな当たり前の内容にも幸せを感じてしまう。


「太一くん、優しくなったよね」

「何それ。元々は冷たい人間だったって?」

「そうは言わないけど、私に本当に興味あるのかなって感じだった」

「何で」

「惰性で恋人関係続けてるのかな、みたいな。好きじゃないけど別れる理由も無かったしって」

「そんな理由なら付き合い隠されてる時点で面倒だから別れてる」

「確かに…?別れる理由はあったのか」


 きっとお互いの事をあまりよく知らないのかもしれない。高校時代はとにかく面倒だって思われないようにって会話すらもまともに出来ていなかった気がするし…。

 大人になればそんな気を遣うだけの関係やめてしまえばいいと分かるのだけど、あの時の私も必死だったのだ。
< 101 / 117 >

この作品をシェア

pagetop