Reunion love.
「…てっきり同じようにもう何も思ってないって思ってた。そう言ってたし」

「…好きだって言ったら、その時から2度と会ってくれなくなったくせに」

「何で」

「太一くんは自分に好意を持っている人が近付いてきても、好きじゃなかったら相手にしない人だから。期待させる様なことはしない」


 その言葉にも思い当たる所があるのか、何も言わない。


「…だからって、好きじゃないふりしてセフレになって何の意味があんの。自分の事大事に出来て無さ過ぎだろ」

「一緒に居る方法がそれしか無いと思ってたから。…太一くんに理解されなくてもいいよ。理解されないってわかってたし」


 そう言ってそこで手首を掴んできている手を振り払うと、ようやく離れた。

 最初からこういうのも全部嫌がるって分かって提案してる。でも、もしかしたらって少しの期待にも掛けたかった。

 近くに居られるならどんな形でも良いって思った。


「正直、性欲の為に純花を呼び出すとか、絶対無いな」

「…何で、絶対?」

「そう言う風に扱える人じゃないって言ったろ。てか、性欲の為だけならその辺のそういう店使った方が後腐れなくて良いわ」

「そ、そういうお店って…」

「自分から似た様な提案しといて何照れてんだよ。てか、今の反応で純花が変わってないって分かって安心したわ。10年経っても変わってない」


 そう言った表情が一瞬だったけどすごく優しいものだった。

 交際していた時に今みたいな表情をしているのは見た事が無くて、この人はむしろ、大人になって少し変わったのかもしれない。
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