Reunion love.
「嘘でしょ、太一に彼女?」


 その先輩がわくわくとした様子で問いかけていた。太一と呼ぶからにはかなり親しいことが伝わってくる。だけども、彼女?と聞くその声には全くその女性から不安やそういったものは感じ取れなかった。

 私がそうであっても何も問題がないというような、そんな印象。


「彼女じゃなくて高校の時の同級生っす。まじですぐそういう話にすんだから」

「なーんだ。私、太一のお世話してます。川﨑(かわさき)です!」

「逆でしょ。俺が世話してるんですけど」

「はあ?先輩を敬ってよね、生意気」

「先生なんで、今は俺を敬ってもらっていいっすか」

「都合良いな!」


 もしかしたらこの人が付き合いを隠している先輩…?

 深くまで事情を知るほどみたいだったから、仲良さそうだしもしかしてなんて思った。


「…あ、私、青澄(あおと) 純花です」

「純花さん?可愛い名前。私、優花(ゆうか)だからちょっと近いかも!」

「先輩。勢い良すぎて純花引いてるんで。後何すか、名前似てるかも!って」

「あ、ごめんなさい!」

「全然。そんなことないので、お気になさらずに」


 川﨑さんに対してそう返すと、何か閃いた様な表情をして太一くんの方を見ている。

 川﨑さんは少し小柄な方で、太一くんと並んだ時の身長さがとても可愛い。そんなことにも傷付いて、かなり私は余裕が無かったと思う。

 自分では太一くんと並んだとき周りからどう見えているか分からないけれど、きっと川﨑さんと太一くんの方がお似合いに見えるのだろうなと思った。


「ねぇ、太一。1人増えるくらい問題ないよね?むしろ味見役は多くてもいいよね?」

「はあ?そんな急に誘われても困るでしょ」

「純花さんこの後予定ある?」


 そう笑顔で問いかけられ何のことかわからず首をかしげる。
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