Reunion love.
 駅に到着するともう1人新田(にいだ) 実季(みのり)さんという女性もいた。先程話を聞いていたから、私は驚かなかったけれど、新田さんは少し驚いていた。

 それでも友好的に接してくれ、お2人共いい人だと言うのは充分に伝わって来た。

 太一くんの家に着くと手を洗って買ってきた材料を使って、川﨑さんと新田さんが早速ケーキ作りを始めていた。


「太一くんがお菓子作りも出来るなんて思ってなかった」

「昔作ってやると弟と妹が喜んでたから」

「そっか。そうちゃんとさーちゃん元気?」

「元気。ちなみに沙那(さな)はもうすぐ結婚するし、颯真(そうま)は最近起業した」

「え!?すごいね!さーちゃんもおめでたい…」


 弟のそうちゃんとも妹のさーちゃんとも高校時代に面識があって、家で会う事も多かったから、それなりに話す機会も多かった。

 2人共太一くんにはあまり似ていなくて、元気でやんちゃだった2人しか知らないから変な感じだ。

 キッチンで川﨑さんと新田さんが楽しそうに話していて、それを2人で見守っている。


「ていうか、何で太一くんの家でってなったの?」

「サプライズにしたいけど2人共家でしたら恋人にバレるからって。オーブンレンジ買うから家を貸してくれって必死に頼み込まれた」

「オーブンレンジ?」

「そう。スポンジ焼くのにあったほうがいいとか言って、勝手に電気屋でオーブンレンジ買って、俺の家に届けてそれから3日間くらい家で特訓してる」

「それよく許したね?」

「ケーキ作りの話を振られてうっかり作れるなんて口滑らせたからこんなことに…」


 新田さんが居るのは家で男女が2人はまずいとなって元々は付き添い要因だったのだと思う。
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