Reunion love.
「真澄が優花を見る目って、たまにめちゃくちゃ優しい時あるんだけど、家族愛的なそれが無意識に出てるって事?」

「え、そんな目してます?常に馬鹿だな~と思ってますよ」

「おい、こら」

「妹に似てるとは思いますけど、そもそも俺等家族じゃないですし、そんな愛は川﨑さんに対しては湧きません。湧いたら問題ですし。先輩に向ける目がおかしかったのであれば多分無意識です。それは申し訳ないですけど、好きじゃないです」

「何回も好きじゃないって言わなくて良いだろ!」


 俺の言葉に先輩が軽くツッコんでいる。

 俺からしたら好きだって言った方が問題だろ、でしかない。
 それに言ったら及川さんが本当に俺を刺してくるかもしれないし。


「それにしても純花ちゃん、誤解しちゃってるんだね…。話し合ってきなよ」

「は?何で?」

「何でって…、太一あんたね…」

「そもそも付き合っているわけでも無いですし、誤解されているなら仕方ないかなって。誤解なんか解きに行って、わざわざ何で弁明したの?とか勘繰られても嫌ですし、説明できません」


 そもそも先輩とのこと以前に、俺達には大きな問題がいくつも残っていた。

 だから純花の誤解が解けたとしても、俺達が交わりあえるわけではない。

 もうこれ以上は、変に期待させるだけになると思う。
< 53 / 117 >

この作品をシェア

pagetop