Reunion love.
 前に行った事のある居酒屋のカウンター席に座った。

 適当に食べ物とお酒を頼んで、久し振りにこんな風に一緒に食事をする。


「最近はちゃんと食ってた?顔色は悪く無さそうじゃん」

「あれほど太一くんにちゃんと食べろって怒られたらね。前よりは食事に気を遣う様になったよ。って言っても、相変わらずコンビニ生活は多いけど」

「仕事忙しいから?」

「まあ、うん。最近は特に仕事何でも受ける様にしてるから」

「そうなん」


 太一くんも特に昨年と変わった様子はない。元々何かあっても話すような人ではないけれど。

 まさか1年経ってからこんな風に一緒にご飯に行くだなんて思っていなかった。太一くんの話は聞かないようにしていたし、川﨑さんもきっとあえて太一くんの話題は避けていたのではないかと思う。

 私が友達に戻りたいんだって何度も言ってたし。


「そういえばあれから1年経ったけど恋愛の方はどう?いい人見つかった?」

「別に、普段仕事と家の往復で出会いなんかないし、求めてないからいないな」

「そうなんだ。太一くん不器用だけど優しいし、モテそうなのにね」

「そんなこと言うの純花だけだろ」


 久しぶりに太一くんの少し笑った顔を見た。
 本当に可笑しくて気の抜けたような笑顔。

 昨年までは、私の前では何か悩んでいるような表情ばかりだったから、嬉しいような、複雑なようなそんな感情だった。
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