Reunion love.
「今なら思い出話出来そうだからしてもいい?」

「今更?」

「うん。昨年は何聞いても複雑だったから。今年はもう笑って話せると思うんだ」

「いいけど、何の話する?」

「じゃあ、私の事いつから好きだった?」

「覚えてないし…」

「思い出す努力してよ。気になるし」


 そういうと太一くんは顔を顰めていた。確かに10年以上前の話だから思い出すのも難しいかもしれない。

 私は好きになった時の事よく覚えている。私と太一くんは、結構共通点が多かった。委員会は同じだったし、なぜか毎度席は近かったし、学力も同じくらいで話すことも多かった。

 そのくらいで?と思うかもしれないけれど当時高校1年生だった私たちが恋をするには十分すぎる状況で、告白は私から。

 放課後、夕日が差している教室で、私と太一くんは日直の日誌を書き忘れ、連帯責任で雑用を押し付けられた日。

 ここしかないと告白したら「いいよ」とまっすぐ見つめられながらOKしてもらえたこと、本当にうれしかったから。


「気付いたらだった。朝、学校行ったら近くの席だったから、まず純花がいるか確認してたし、何かあったら話すのは純花だったから」


 そんな風に思っていたこと知らなかった。昨年も太一くんは好きじゃなかったら付き合ってないって言ってたけど、ちゃんとこういう話聞いたことがなかったから、好きだったと言われたあの時よりも、好かれてたんだなと実感できた。
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