Reunion love.
「私と違って嘘を吐かないしまっすぐだからかな」

「嘘って?」

「私みたいに好きなのを隠して、その人の傍に居るためにセフレになろうなんて提案しないでしょ?そういうとこ」

「…そんなことあったな」

「感謝してるよ。あの時断ってくれなかったら今みたいな関係性は絶対なかったと思うから」


 あれ以上無駄に傷付かずに済んだ。だからこの言葉だけは嘘偽りなく本当に感謝している。

 傍にいることは難しくなったけど、また友人としてでも普通に話せるなら、もうこれ以上は望まない。多くを望みすぎれば壊れるのも分かっているから。


「嘘は嫌いだけど、純花の今までの嘘をどうこう思ってねぇよ。高校時代の俺ならくだらねぇって言ったかもだけど」

「…今は思わないの?」

「贅沢な事なんじゃん?どんな関係性でもいいから一緒に居たいって思ってもらえるなんて。そもそも俺に純花の気持ちを否定する権利なんてないし。ただ、考えとしては間違ってるから止めただけ」


 高校時代よりももっと優しくなったような気がした。やっぱりいろいろ経験も積んで物事が白黒付かない時もあるというのは、太一くんも感じたのか、極端な考えではなくなっている気がする。
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