Reunion love.
「…やだ、何か照れ臭くなってきたから会話変えない?」

「全部純花が始めた話な」

「あ、小さいことだけど、太一くんの好きなところもう1つある」

「何?」

「お前って絶対呼ばないで、名前で呼んでくれるところ」

「ああ、覚えてねぇの?」

「覚えてないって?」

「純花が付き合う前にキレながら言ってたじゃん。"私には純花って親がつけてくれた大事な名前があるんだから、お前なんて呼ばないで!"って」


 全く覚えていない。太一くんとは小さなことでも言い争っていた気がして、そのことをむしろ太一くんが覚えているなんて思わず、恥ずかしくなった。

 威圧的な男性が好きではなかったし、私は自分の名前を気に入っていたからお前呼びはやめて!と怒ったんだと思う。


「…よく覚えてたね?」

「ああ、よく考えればきっかけこれだったかも」

「なんの?」

「純花を好きになったきっかけ」

「…変なところで好きになってんじゃん、バカ~~~~!」


 嬉しいような恥ずかしいような気持ちで複雑だ。

 どこにそんな事で怒られて好きになる男がいるのか。


「格好いいなって思ったんだよ。親がつけてくれた大事な名前って言いきるところも、自分の意見をちゃんと伝えてくるところも」
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